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東京電力による業務上過失死傷罪を告発。

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東京電力による業務上過失死傷罪を告発。
事故の原因は東電による安全費用の節約

                                

東京電力による業務上過失死傷罪を告発。
【高圧往水系電源を改善しなかった罪、勝俣恒久】

 東京電力は、今回の津波を「想定外」と言い訳した。
しかし、福島第一原発が10.2メートルの津波に襲われれば、防波堤の南側からの遡上高は15.7メートルになるという試算結果を2008年6月に得ていた。

当時の社長であった勝俣恒久は、これについて何らの拾示をすることなく、その6月社長から会長に昇進した。
 

その結果、同原発1-4号機のECCS高圧注水系交流電顔をタービン建屋の地下室にすべて置いたままにして、津波により使用できなくし、事故を拡大してしまった。

 日本原電東海第二原発の場合、柏崎刈羽原発事故(中越沖地震2007年)の教訓から、非常用高圧注水横の電源を改良している最中であった。ここで津波に襲われたのであるが、非常用高圧注水機の発電機2台の内対策済みの1台は津波から逃れて、東海第二原発は事故にならないで済んだ。

 
東京電力による業務上過失死傷罪を告発。


この地下室問題については、東京電力も以前から東知している。この福島第一原発では後から建設した5号機と6号横では、津波から逃れた電源により発電が維持され、事故にならなかった。

 したがって、東京電力が1~4号機でも、ECCS高圧注水系電恵の一部を裏の崖の上に移すなどの改良工事をしていれば、この地震による冷却材喪失事故は防がれたのである。この津波対策をしなかったのは、これに費用がかかるからであって(朝日4月6日)、東京電気の重大な過失である。この責任は当時の社長であった勝俣恒久にある。


東京電力による業務上過失死傷罪を告発。

【1号機、非常用復水器の欠陥を放置した罪、勝俣恒久】

 1号機にはECCS系非常用復水器がある。これは、原子炉内の高圧の水蒸気を外部の水で冷却した水を、原子炉に流し込む装置で電源を一切必要としない優れ者である。
ところが、今回まったく役に立たなかった。

 その原因は、原子炉の中で発生した水素が、非常用復水器の配管の潜まって蒸気の流れを妨害し、非常用復水器に蒸気が届かなかったからと考えられる。配管中に水素が潜まり冷却水が流れなくなる間者は、やはり、スリーマイル島原発事故で示されている。


東京電力による業務上過失死傷罪を告発。
 また、この水素が配管に潜まる問題は、次に述べる浜岡原発に存在する同種の蒸気凝縮系での水素爆発事故(2001年)によりよく知られていた。
この間題は、配管上部に潜まった水素を抜くことで解決できる。

 しかし、東京電力は、非常用復水器の配管の途中で水素を抜くための逃し弁を付けなかった。
これにより、1号機の冷却に失敗し、放射能の大量放出となったのである。これは必要な注意を怠った重大な過失である。
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