日本で唯一の蔓性シダ、ツルシノブ(カニクサ)が当社の石組を這っている。当地では冬に枯れますが、暖地では枯れずに越冬するという。涼しげな風情で、鉢植えにして売られることもあります。
葉がシノブに似るのでツルシノブといい、蔓でカニを釣ったのでカニクサともいいます。長い蔓全体が1枚の葉で、葉に見えるのは羽片というそうです。葉の先端が無限に伸びて、茎の役割をします。
蔓は非常に強く、三味線の蔓になるほどといって、サミセンヅルともいいます。当社ではところ構わずに生えてきます。非常に強健なシダのようで、栽培も容易だと思います。
なお、このシダは北米に帰化してjapanense climinng fern(日本ツルシダ)といわれています。