ヒメシャラの生育の難しさ

テーマ:加藤 滋

先日、お客様のお庭にテラス屋根を取り付ける打ち合わせのために、お伺いしました。

ヒメシャラ

ご自分で植えたヒメシャラが株の半分ほどかれていました。

植えてある場所は、一日光が当たるような場所でした。瀬戸市周辺では暑さと地盤の悪さで、ヒメシャラを育てるのは困難です。同じくらいの気温の関東ローム層の土壌の埼玉では順調に育っています。東京の出版社などは、その近郊でエクステリア雑誌の撮影をして紹介することもあるので、植えられている樹種が育つかどうかは、注意する必要があります。

マイホームのシンボルツリーとして、とても好きな木なのですが、それなりの対策をしないと無理です。

お客様には、対策をアドバイスさせて頂きました。

 

さて、樹木の幹や枝が不自然に膨らんでいるのを見たことはないでしょうか。

ヒメシャラ

こぶの原因として、病気の場合と、損傷を補強した痕跡の場合があると思います。枝の先端に繰り返しの剪定で防御層としてのこぶもあります。

ヒメシャラ

これらのこぶはとった方がいいでしょうか。

景観的なことはさておき、樹木のためを考えるととらないほうがいいことになります。

繰り返しの剪定のこぶはそこで、病原菌の侵入を防いでいます。

こぶ病の場合は、こぶの始まりが、幹や枝の中心から発生しています。表面だけ膨らんでいないのです。このこぶ病をすべて取り除くのは困難で、その後の切り口をどうするかといった問題も起きます。

こぶ病は予防も難しく、治療も困難な樹木の病気です。

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