壁に白い粉末
テーマ:ブログ
2011/12/07 14:15
水野です。
よくブロックやレンガまたはタイルから写真のような白い粉末が見られます。
これの正体は、「白華現象(エフロレッセンス)」と呼ばれるものです。新品の時は、無かったのにいつの間にか現れてしまい、ほっとくと大きくなってしまいます。
原因としては、セメントに含まれるアルカリ成分やカルシウム成分が雨や湿気により移動し結晶化したものです。工事の方法によって起きる現象ではなく、材料の性質により起きてしまいます。
対策①としては、現象が現れたらすぐに、タワシ等で擦り落とす。困難な場合は塩酸入りの洗剤(トイレ用洗剤)を水で薄めて擦り落とします。ここで注意する点は、塩酸濃度が濃すぎるとブロック等の色も薄くなりますし、洗い水が植栽帯に入ると植物が枯れる場合があります。
対策②としては、工事中「白華抑制剤」を使用しセメント工事を行います。しかし完全に防止ができないため効力は薄いです。実際、弊社施工で白華抑制剤を使用してセメント工事を行いましたが、白華現象は完全に抑えられませんでした。(少ないとは思いました)