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 臨界事故の反省なく、教訓も生かしていない東電・国

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 臨界事故の反省なく、教訓も生かしていない東電・国


原発推進政策に反対するささやかな抵抗。
サクリファイス - 犠牲者ー事故処理作業者(リクビダートル)の知られざる現実
http://video.google.com/videoplay?docid=-6601369124230620869

「もう十二年前のような経験はないと思っていたが、最悪の福島第一原発事故が起きた。人に冷たく無能な国で原発を持つべきではない」と発言。
「原子力に向き合う姿勢を正し、金のために魂を売ってはならない」-東海村・村上村長

1999年9月30日に茨城県東海村の核燃料処理施設で起きた臨界事故は、作業員2人が重篤な放射線障害で亡くなった。
救急隊員や周辺住民ら計667人も被ばくさせられた。

防災体制不備の共通点
山崎久隆・たんぽぽ舎副代表は、JCO事故の周辺住民が風下の公民館に避難させられて被ばくしたことと、福島原発事故で南相馬市の住民が飯館村に逃げたために放射線防護すらできなかった事例を紹介。
「いずれも政府が放射能拡散を予測する『SPEEDI』を機能させずに情報を隠したからだ」と批判した。
 さらに山崎氏は、全国の原発での防災訓練が、JCO事故後も「大量の放射能漏れは回避されて事故も数時間で収まる」との想定で続けられてきたと指摘。
「もし今後、別の原発で同じようなトラブルが起きても住民は逃げられない」と言い切った。


原発の冷却不能が確認されたのは3月11日の18時33分
原子炉緊急事態宣言は11日19時03分
福島県が20時50分、3キロ圏内避難指示。
政府の避難指示は21時23分

しかし翌朝7時になっても住民の避難は完了する見通し無し。
問題は方角の決定方法。
文部科学省のSPEEDIが機能していれば、避難指示に当たり風上方向を選べたはずだが、何ら情報が無いため、避難の方角を決定的に誤ったケースが存在する。(南相馬市から飯館村等)
 
22:00の政府資料に依れば、
「22:50には炉心が露出、24:50に燃料溶融、27:20分に格納容器の破損が始まる」と想定されていた。
その後このことが報道されることはなかった。
後日「メルトダウンがあったか無かったか」という不毛な論争になった。
実際には既に国も東電も予測していた。

 JCO臨界事故の際はモニタリングポストは機能していたので、放射能の流れはリアルタイムで把握が出来た。
また、線量も比較的低かったので、屋内退避でかなり防護できた。
 しかし福島原発震災は、モニタリングが全く機能せず、唯一風向きや放射性物質の流れをシミュレートすることが可能だった、130億円もかけて作ったSPEEDIのデータは国によって隠蔽されたため、避難誘導に全く生かされなかった。

発電所の職員では到底手に負えなかったチェルノブイリ原発事故では、旧ソ連軍兵士の中から志願者を募ったが、60~80万人の兵士のうち1万人以上が既に亡くなるという過酷な事態を生んだ。
リクビダートル(清掃人)と呼ばれる彼らの運命は、日本の福島原発労働者の将来の姿でもある。
 そして、今後もこのような体制が続くならば、第二第三の福島原発震災と同様の事態が発生するだろう。
その時は誰が事故収束を行うのだろう。
 JCO臨界事故で死亡した従業員と被曝した労働者と住民を、十分ケアしなかったツケが、今に現れている。そのことは強調しなければならない。
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