セメントを混ぜてるのに自然素材100パーセントの塗り壁材って...どういうこと?まるで版築もどきみたい!
何年か前に自然素材が100パーセントで外部使用OKで、尚且つ主原料が土の塗り壁材があるということを聞いた。当然ながら屋外のブロック塀に塗ることもできるらしい。しかし・・・そんなことが本当に可能なのだろうか。早速メーカーに電話をしてみたところ「そうです。自然素材だけです。近いうちに説明会があるのでぜひお越しください」とのことで、わざわざ県外のその会社まで見学に出かけた。
が、しかし。その工場のラインを見るとどうもおかしい。この原料ではどうやったって無理だ。
そして、工場の一角に隠すでもなく.......見つけちゃいました大量のセメントを!
「ありん?」
私は思い切ってその会社の方に尋ねてみた。
「ポルトランドセメントって自然素材なんですか?」
「うーん・・・・・・。とりあえず外部使用においては、現在の弊社の技術ではセメントを混合しなくては耐久性に難があります」
「はあ~~~~っ」
泣きたくなっちゃった。
こんな遠いところまでわざわざ来て、土にセメントを混ぜた看板に偽りありの商品なんて、あほらしっ!
この会社は今も自然素材が100パーセントと謳い販売しているらしいが、セメントを自然素材と謳うなんてあまりにもお客様を馬鹿にしている。こんなことが許されるのが建築を含めたエクステリア、造園業界だ。
誰も調査もしない。
行政も決して動かない。
知っていても知らんぷり。
話は変わって
版築(はんちく 版築塀、版築土塀)もこれとおんなじだ。セメントを混ぜてるものがほとんどなのに版築と名乗る。
本家たる法隆寺や姫路城の版築はセメントなんて混ぜてないさ。
現代の多くの版築は、
版築もどきか
版築風か
マドンナ風にライカァ♪ヴァージン・・・じゃなくて
ライカァ♪版築
若しくはもっとストレートに
土コンクリート塀と称するのが正解じゃないのか?
どうです?
一般のみなさんはどう思いますか?
土にセメントを混ぜたら......これはコンクリート(モルタル)ですよね!
正々堂々とちゃんとしたものを造り版築と名乗るか、それとも正直に版築風などと名乗るか、
それは造るあなたの良心次第です。
私も業界の憎まれ役をやってるけどね....。
なんか・・・・とても悲しいですよ!
正々堂々と切磋琢磨して競争しましょうよ!
こんなことばかりしていたら......迷惑を蒙るのは結局お客様ですよね。
版築と版築もどきについて詳しく知りたい方はwikipediaへGO GO GO!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%88%E7%AF%89
昨年から私のこのブログがgoogleの「版築塀」や「版築」での検索で、1位から5位ぐらいまででうろうろ中!
おわり!
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版築( はんちく 版築塀 版築土塀 )の工事 ホテル編 その6
版築( はんちく 版築塀 版築土塀 )をある温泉地のホテルの新築に併せてその中に造りたいのだが・・・・とのご相談があった。
詳細な図面を拝見させていただいた後に
「この場所に作るのは(工期、安全面から)きわめて困難です」とお答えした。
でも、
「セメントを混ぜた版築もどき なら可能です。しかし弊社はそれを造りません」
と付け加えさせて頂いた。
設計担当者はどこかで土にセメントを混ぜた版築もどきをご覧になられて、是非にも取り入れたいと思われたのだろう。
セメント版築もどきは材料を叩いて固めなくてもほっときゃ固まる・・・・だってこれはコンクリートだもんね。
でも世間ではこれも版築というらしい。
工法上の解釈では.....なんて詭弁を弄して。
閑話休題
セメント版築もどきのように10センチや20センチの塀の厚さで本物の版築塀はできないことはないが、強度が出ない。
ホテルの上階に厚い本物の版築塀をつくる為の問題点・・・・・特にスラブ面に及ぼす影響は本物ならでは・・・・でもセメントで造る版築もどきなら問題ない。
私に言わせりゃもどきなら造るのは簡単だ。
お笑いだが、この国の多くの庭師や左官が、もどきでさえ造るのが難しいと思っているのは、本物を造る難しさを知らないから・・・。
そう・・・本物を作ったことのないこの国の多くの庭師や左官には、本物を造る難しさは判ろうはずがない。
特に雨の当たる屋外で笠木の無い本物の版築を造るのは......これは難しい。
とても難しい。屋内とは比べものにならない。
水加減、固めるタイミング、気温、その他の諸々の要因、それは私の体が覚えている。
本物の版築はセメントを混ぜない。
あたりまえだが、先人は法隆寺も姫路城の塀にもセメントは使わなかった。
あたりまえ・・・あたりまえ。
もどきが本物として一人歩きしているこの国は変な国だ。
もどきを造る庭師や左官が一流の職人として持て囃される。
悲しい国だ。
セメントを混ぜりゃ
コンクリート塀だ。
上から叩いて固めなくても
とりあえず固まります。
これが版築と言えましょうか?
違いますか?みなさん!
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テレビチャンピオンの版築( はんちく 版築塀 版築土塀 )その5
昨日テレビ東京のテレビチャンピオン(今はチャンピオンズと改名?)のガーデニング選手権を見た。
三人の出場者がそれぞれ工夫をこらし素敵な庭を造られていた。
閑話休題・・・・・・。
私のモットーは素敵な庭より、耐久性を重視した庭だ。ただそれはいろいろと難しいことも多い。
ブロック積みなどごく普通にどこでも見られる仕事をすれば、その辺の同業のような他社よりは、はるかに耐久性を重視した施工をしているが、新しいことをしようとすれば、実験を重ね、これで大丈夫と施工してみても,
やはり不具合が発生することもある。
話をもとに戻そう。
番組出場者のうち最も若いAさんは版築(はんちく、版築塀、版築土塀)を造っていたようだ。私は版築の施工場面は見ていなかったのだが、完成したところの場面は見た。ちょうど版築のことについてブログを書き始めた矢先のことで偶然とはこういうものか・・と感慨に浸りながらテレビ画面を凝視すると・・・
「あれれ?これは・・・・しかし・・・・うーん!」
後になって全部を見た人の話を聞いたが、私が番組を見始めるより前に、子供に版築塀に出来た穴を潜らせたらしいが、体が触れた塀がボロッと一部崩落(欠落?)したらしい。そんなことをさせたAさんの意図はわからないし、またそんな決定的な問題の場面を放送した局の意図もわからないが・・・。
昔このAさんとは名刺を交換し、一度だけ立ち話をしたことがある。
とてもとても才能豊かな方だ。
そして、彼もいろいろと試行錯誤を繰り返しながら版築を造っているのだろう。
私も一度造った版築が出来が悪くボロボロ崩れて、全て壊して造り直したことがる。
お客様の手前、これも穴があったら入りたいほど恥ずかしかった。
あっ・・・もちろんこれからも失敗は絶対に無いとは言えない。
そして、何を隠そうこの版築シリーズのブログに載せている写真がその造り直した版築だ。
なにをするにしろやっぱり・・・・・ちょっと人と違った事をするのはたいへんだ。
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版築 試行錯誤する友人たち その4 (はんちく 版築塀 版築土塀)
我が愛媛には南の方に3人
弊社の近くの今治近辺には私より若い30代が2人
その他四国に8人
岡山に5人
兵庫と京都に4人
左官と庭師がほぼ半々とその他建築関係が2人・・・・・である。
岡山のある庭師の紹介で彼らと出会ったのは2年前、すでに既知の方々もいたが、その日メンバーのうちのひとりでもある香川の左官の家で色々な話を聞いた。そしてその当時も今も変わらず、版築に関して私も彼らも試行錯誤の日々を過ごしている。
セメントを混ぜることを否定するのは、左官11人庭師9人の合計20人。
その舌鋒はすさまじく「セメントを混ぜるのは素人や庭師ばかり」とか「詐欺師」などと酒を飲みながら絶叫している
のも出る始末、飲めない私などほぼ沈黙・・・・聞き役に徹した。
それでも全員に共通していたことは・・・・
「セメントを混ぜる必要があるなら、ちゃんとお客様に混ぜないものとの違いを丁寧に説明しよう。その上でお客様の判断を仰ごう」
ということだった。
今もたまにメンバーがぽつりぽつりと泊りがけでやってくる。
先月もメンバーのうちのセメント否定派3人があちこち移動しながら、ついでに我が家にふらりとやってきて、その晩は喧々諤々。
3人ともまだセメント無しでは十分な強度の版築を造れていない。
けれども決して私にそのノウハウを尋ねることはない。
彼らは左官職人として20から30年選手・・・・・・何屋かわからん私ごときに
教えを請うほどにはプライドは無くしていないから。
実物を見て、触って、叩いて、匂いを嗅いで、舐めて、そして帰っていった。
その感触をもとにさらに試行錯誤を重ね、彼らもいつの日か素晴らしいセメント無しの版築を造るだろう。
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版築 その3 (はんちく 版築塀 版築土塀)
Wikipediaで版築(はんちく 版築塀 版築土塀)を検索すると下記の説明がある。
とても気になる、とても重要な説明だ。
前回のブログで次回は版築の定義について書きますと書いたのですがちょっと変更です。



上記写真のうち最上段は弊社の施工事例 中段並びに下段はWikipediaより転載
いずれもセメントなんぞは使ってません。
以下Wlikipedia 版築より引用
しかし現実には、現在では自然由来の材料によるもののほか、見た目にはわかりづらいセメントを混合したものも非常に多いので、顧客側が施工時には十分観察する必要がある。
当然顧客側は、セメントなど入っていないと信じていることが多いし、施工者側は施工が簡単なために安易にセメントを混合し、それを顧客に告げない詐欺的な行為が蔓延している。
施工にあたり注意する点は、材料の色で判断しないこと。色が赤であれ白であれ、いかようにでもセメントの色加工は可能なので、不審の際は土壌分析ができる企業や機関に、検査を依頼すれば、トラブルは防ぎやすいと思われる。現場で最終的に混合した突き固める前の土をもらい、十分に水を加えて-ここがポイント-手でおにぎりのようにし、数日たってから十分に堅くなっていればセメント入りと判断してもやぶさかではない。セメント以外の材料では相当に力を加えて固めないと堅くもならず、すぐボロボロとなる。これは正式には土コンクリートであり、決して版築材料土とは言えない。
引用終わり
工法また材料の何をもって版築というのかその辺はきちんとした定義が確立されているわけではない。ただ「昔の版築土塀はセメントは入っていないですが、これは入れますが良いですか」とお客様に尋ねたうえで了承くだされば何にも問題はない。問題があるはずがない。ただ例えば「法隆寺なんかの塀と同じやつですよ」なーんて言ってたらダメですよね。
「ダメダメ!法隆寺や姫路城のようにセメント無しで造ってよ」とお客様に言われて、セメント無しで十分な強度、耐久性のある版築土塀を造る技術がなければ止めればいいだけのこと。
セメントを入れた土でコンクリートの壁(塀、擁壁、基礎)を造るのとほぼ同じ方法で版築(のようなもの?)を造ると、いったいどのような問題が既に全国でおこっているのか、またこれからさらにどのような問題がおこるのか、それはこれからボチボチ書いてゆきます。ただ、あまり核心部分まで触れると困る方々も多いのでどこまで書くか思案のしどころ。
でもそれで一番迷惑を蒙るのは・・・
お客様ですよね。
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※上記弊社の作品を除く二枚の写真はWIKIPEDIAより転載
版築 はんちく その2 いろいろな版築(版築塀、版築土塀)
版築(はんちく 版築塀 版築土塀)は土の押し寿司(版築の写真は下のほうに三枚あります)
ここ数年・・・・・日本中でちょこちょこ造られるようになった。今はちょっとしたブームですから、みなさま是非ここで少しだけお勉強を・・・。
版築は枠の中に入れた土を少しづつ何度も何度も押し固め、どんどん積み上げてゆく。人工的に造った土の地層だ。
どんな事情があるのかは知らないが現代では材料たる土にポルトランドセメント(ホームセンターなどで一般に売ってる普通のセメントのことで、家の基礎にも橋にもブロック塀にも材料として使われる)を混ぜる業者がとても多いようだ。いったん土にセメントを混ぜれば、もし地震で版築が壊れても、またなんらかの事情で壊しても、土の再利用は費用的にほぼ不可能だ。
産業廃棄物として処理場に直行じゃあ~。
そしてなにより特に外部使用においてセメントを混ぜるということは大きなマイナス点がある。それは何か?
最終的にドコまでその辺のところを書くかは私は決めていません。全ての問題点を列挙すると大変困る業者さんも出てくるでしょうから。でも自分のケツは自分で拭かないとね!
うん?セメント混合の利点ですか? そりゃ早く安く簡単で・・・とりあえずですな!
では写真で解説

弊社の作品の版築 (ポルトランド)セメントは材料の土に混合していない。当然壊せば何度でも土が再利用できる。
雨も大丈夫。
このガラス窓の左方向に版築塀が延びているとはいっても下記の二つに比べりゃ小さい小さい・・・・・うちの作品なんて鼻糞みたいなもんだ。
法隆寺の版築
創建当時は(ポルトランド)セメントなんぞはあるはずがない。これも何度でも土が再利用できる。
※上記の写真は法隆寺創建当時そのままのものではないのでご承知おきを。

万里の長城の端の嘉峪関(かよくかん)
城壁の一部が版築 (ポルトランド)セメントなんぞなくても、こんな巨大なものを造った。何度も土を再利用したことだろう。
次回は版築の定義について書きます。
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※上記弊社の作品を除く二枚の写真はWIKIPEDIAより転載
版築 はんちく 弊社の作品 極めて高い技術の必要な構造物 その1

上の写真の構造物は
版築 (はんちく 版築塀 版築土塀)
という。
あるお客様の家の中庭に造った弊社の作品である。
100度を越すまでに熱を加えた土を層状に固めて顔料とともに微妙なグラデーションを醸し出す。雨に崩れることもない。だからといってセメントを混ぜているわけではない。
この版築というものは古代から日本に伝わるが
現代の作品のうちかなりのものが技術的に稚拙で問題の多いものである。しかもその問題点を作者達が何一つ認識していないことが最大の問題点だ。
ハイ見ました。
やってみました。
できました。
みたいな感覚で国内でたくさん造られているが、そんなレベルで出来るものではない。今の工法では耐久性をはじめ問題が多すぎる。
見た目は簡単に真似は出来るが、中身までは相当に難しい。これからこの版築について連載してゆきたい。
誰もやれないことをやる。
それが蒼園(しょうえん)です。
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