流れ者流星群

最近、何かと忙しい。仕事も順調だし、飲み会の誘いなんかも最近は増えてきた。そろそろ冬も近づき家への帰路が、寒く途中で温かいものなんて欲しくなるそんな時期がきた。先日、仕事が思ったより早く終わり飲み会の予定も無く昼間からブラブラと家へと帰って行った。途中、新築の家・昔からある家。どの家にも庭に花が咲き、植木なども綺麗に手入れされている。たまには明るい時間に帰るのも良いものだと思いながら歩いていると、草木の生い茂った庭が見えた。そう、それは僕の家だった。何だろう、この周りから浮いてしまった家はと横目で見ながら家に入った。どうも、早く帰ると言うのは落ち着かないものです。夏は暑いから、9月も暑いと放置していた庭を綺麗にする事にした。草を抜いてると、結構、楽しくなる。よく見ると畑にしようと少し触ったまま放置した場所まで出てきた。庭いじりは好きだけど、どうも雑草抜きは苦手だ。その夜、風通しのよくなった庭を見ながら1杯飲んだ。何かいつもより自分の小さな庭が、よその庭園のようの見える。ここは料亭だと思いながら1杯、1杯を楽しんだ。秋の夜長、虫の音を聞きながらの1杯も風流があってなかなか良いじゃないか。たまには飲んで帰らずに、家で飲もう。